新たに土地を買い、家を建てる前には、さまざまな下調べが行われます。土地を買うときは、通勤通学の便から始まり、ショッピングセンターや商店街、病院、公園などの位置や状況、地震が起こったときの避難場所まで。家を建てる前には、道路の状況や日照条件を調べ、地盤に関する専門的な調査も行われます。しかし隣近所の人となりや家族構成、ライフスタイルまではなかなかわかりません。これを知るためにいちばん手っ取り早いのは、やはり何度も現地に足を運び、その土地に立って、近所の人々と話し、自分の目や耳で確認することです。
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それも時間帯を変えて、朝、昼、夕方。できれば夜間にも立ってみるといいでしょう。業者と連れ立って、二回訪れただけではわからなかったことがいろいろ見えてきます。「幹線道路から外れているから静かだと思っていたのに、早朝はずいぶんクルマの通行が多いなあ。抜け道になっているのかもしれない」「ご近所には若い家族が多いと聞いたけど、昼間はまるでゴーストタウンだわ。みなさん、共働きなのね」「さっきからあのお宅に出入りしていろいろ調べているのは不動産屋さんみたい。かなり古くなっているし、ひょっとしたら近々、建て替えるのかもしれないわ」「隣の家はお年寄りの一人暮らしみたいだな。ずいぶん早く明かりが消える。夜は大きな音を出さないように気をつけたほうがいいかもしれない」こうした情報があるだけで、新居のプランはずいぶん変わってきます。土地の真ん中に立って、周囲三六〇度の写真を撮っておけばなおいいでしょう。