私自身、被害の大きかった地区に住んでいた人から聞いたのですが、その人が言うには「新築して間もない家がペシャンコになったのに、庭の隅にあった小さいガラス張りの温室は壊れなかった」と訝しがっていました。これも「家の重さと水平力の関係」を知っていれば理解できることなのです。要するにあのとき、ほんの一〇秒ほどの間に、高速道路やビルに加わった「水平力」がいかに想像を絶するほどだったかということです。Tさんは
「地震による力」と「家の重さ」の関わり... の続きを読む
多くのハウスメーカーは受注と引き渡しの平準化を図っていますが、現状ではこうした理由から3月に引き渡しが集中するのが実情のようです。11月に着工する現場は、基礎工事・大工工事は通常の月よりも集中します。ましてや1月着工で3月引き渡しとなればいわゆる突貫工事になってしまい、工程ごとに応援の職人を集めることになって、現場が混乱するのは火を見るよりも明らかです。現場の工程上、雨の日には作業ができない工事が
3月引き渡しのしわ寄せ、突貫工事は避けたい... の続きを読む
知人のなかには、開口部やキッチン、洗面台、トイレなどの設伽や部材を、直接アメリカや欧州から取り寄せ、総費用を少しでも安く抑えようとする人もいます。外国製晶だから高いというのは誤解で、むしろ輸送費を含めても半額になるようなケースも少なくないのです。寸法の違いやメンテナンスの問題がかならず関係してきますので、個人が安易にこうした方法をとることはむずかしいかもしれません。ただし、工務店によっては理解を示
間違いのない住宅づくりの基本... の続きを読む
埋め立てによって市街地が急増した地区は千葉県にも多い。東京ディズニーランドのある浦安市はその典型である。東京に隣接しながら三方を海と川に囲まれた「陸の孤島」であったため、昭和期に入っても大きな発展はなかった。私が大学生の頃も浦安といえば「潮干狩りの町」だった。しかし、昭和三七年に地元が漁業権を一部放棄し、三九年に三井不動産建設の浚渫事業で海面埋め立てが始まった。地盤が固まると様相は一変。当時は面積
「陸の孤島」と呼ばれた千葉県浦安にはTDLが誕生... の続きを読む
都市型VS郊外型理想的な住まいとはなにかという問いには百人百様の答えがあるはずですが、私としては、“田園に住む快適性と都市に住む利便性のバランスがとれているのが理想の住まいである”と考えています。しかし、予算が限られているとき、この両方を満足させるのは不可能に近く、どちらかを犠牲にしなければなりません。一方、住まいを取り巻く社会構造にも大きな変化が生じています。高度情報化社会や高齢化社会の到来がそ
都市型住宅に住みたいと考える人がふえている... の続きを読む
スキーバスで窓際の席に座ったとき、バスの内部は暖房しているにもかかわらず、窓側が寒く、不快な経験をしたことのある人も多いと思います。暖房によって空気が暖ためられていても、窓や壁の温度が低いと、そこからの放射熱によって、この場合は冷やされた温度が伝わり、体の一面が寒さを感じたりすると、けっして快適ではないのです。人体が感じる温度は、(空気温度+周囲壁表面温度)÷2で求められるとされています。この周囲
断熱が悪いと、住まいは快適にならない理由... の続きを読む
都市問題や公害が高度成長の負の部分として現れてきたのは、高度経済成長期が過ぎて、成熟社会に移行しはじめた頃でしたが、新建材が原因と思われる疾患や、カビ、ダニ、花粉などのハウスダストが引き起こすアレルギー症状が現れてきたのも、ちょうどその頃からでした。建材は食品や薬品と違って、問題があるものでも影響が出てくるまでに、かなりの時間を要したからです。新建材の多用は、木造住宅の工期短縮や、日本中どこでも安
在来工法の住宅の質の低下を招いている... の続きを読む
グローバルなIT社会における資産価値の高い不動産とは、「多忙で、かつ頻繁に国内や世界に移動を繰り返す就業者が世帯主(=稼ぎ頭)の高額所得層(不労所得を得ている富裕層とは区別する)の家族にとって、その世帯主に最適な職業に対して近接する住宅街にあり、さらに歴史的に成熟した都市文化、文明、さまざまな都市のインフラの恩恵が享受できる街にある」ということになります。要するに、ただ表層的に「生活利便性がいい」
資産価値の高い不動産とは... の続きを読む
私は、何とかして食事をする場所は、畳を敷くように考えていたのです。理由を聞いてみると、答えは簡単で、年をとると畳に座ってからどっこいしょと立ちあがるのと、椅子に腰をかけて立ちあがるのとを比べると、椅子の方が膝にかかる負担がずっと少なくて済むと言うのです。そこで、あまり背の高くない両親のためにテーブルを特注、椅子の脚を切るなどして、ダイニングセットを用意しました。ここで良い勉強をしたのは、住宅の仕事
素人かプランをつくる時... の続きを読む
土壁の持つ蓄熱性能は、コンクリートに持たすことができます。木造住宅ですから、わざわざ室内にコンクリートを使う必要はありません。基礎や土間のコンクリートを蓄熱体として利用できるシステムにします。熱は、夏冬とも、空気の流れで運びます。エアサーキュレーションシステムの誕生です。この自然の熱エネルギーを建物内に採り込むサイクルに、調湿機能を持たせれば、土壁のもう一つの性能を復活したことになります。調湿性能
土壁の持つ蓄熱性能... の続きを読む